現在、転職活動をされている中高年の相談者からの相談内容について書いていきます。
(個人情報が特定できないことを条件に記事にさせてもらうことの承諾をもらっています)
相談者は、在職中なのですが、無職・失業している時の再就職活動よりも辛いのではないかとさえ思える内容です。
転職活動をしている中高年の男性から問い合わせのメールをいただきました。
そのメールには、男性の簡単な経歴と近況が書かれてあり、最後に、
「早死にしてもいいので、稼がねばなりません。身体がきつくても良いので稼げる仕事を教えてください」
と、何とも胸が締め付けられるような訴えというか、懇願に近い言葉で締められていました。
目次
転職の相談をされてきた中高年の経歴
こちらの相談されてきた転職活動中の中高年の男性の簡単な経歴をご紹介します。
【名前】
水野さん(仮名)
【年齢】
54歳
【家族】
奥さんと私立高校に通うお子さんが1人
【住宅ローン】
あり
【現職】
生活関連サービス会社(ブラック企業)の営業職〈入社後6ヶ月未満〉
年収は、ピーク時の数分の一以下
【前職】
金融業界。
4回の転職経験があるものの、30年以上金融業界の営業の第一線で活躍。
年収は1000万円を軽く超える額。
一昨年に事業部の閉鎖と独立願望を叶えるため、一念発起独立起業をするも失敗。
【再就職活動】
独立失敗後すぐに仕事探し・再就職活動を開始。
半年間の苦しい無職・失業期間の再就職活動を経て、現職に再就職を果たす。
【現職の待遇】
週休1日
労働時間は、早朝から深夜に及ぶこともあり、休憩も満足に取れない。
54歳には心身ともにきつい。
転職相談の内容(ファーストコンタクト)
水野さんは、住宅ローンを抱え、私立高校に通う息子さんがお一人います。
これから教育費も増え続けて、自分自身の老後の資金の事も考えなくてはいけません。
54歳で週一のお休みしかなく、早朝から深夜までの仕事を強いられているようなので、身が持たないと感じるのは当然のことです。
それでも、家族の生活を守らなければならないという使命感、責任感、そして男のプライドから、
「早死にしてもいいので、稼がねばなりません。身体がきつくても良いので稼げる仕事を教えてください」
という切実な思いを訴えて送ってきてくれました。
働き続けることに何の意味もないことを知りながら、ただ家族を不安にさせないためだけに、惰性で働いているという水野さん。
家族の生活を守るために、再就職先がブラック企業でも過酷な労働環境に耐える中高年の姿に、自分が3年前にブラック企業に再就職した時のことを思い出してしまいました。
失業期間中の孤独と不安との戦いに負けて、働けるならどこでも一緒とばかりに、情報収集もしないで内定をもらったブラック企業に再就職してしまいました。
【中高年 再就職】の失業は孤独と不安との戦いです
その結果、うつ病の兆しを感じたため、3ヶ月で会社を辞めることになったのです。
私が体験したブラック企業のことを書いた【転職・再就職活動中の中高年必見】ブラック企業を見破る3つの方法もどうぞご覧下さい。
【転職・再就職活動中の中高年必見】ブラック企業を見破る3つの方法
ちなみに、私はキャリア・コンサルタントですが、仕事の紹介は行っていません。
転職活動ができない
水野さんから2回目のメールが送られてきました。
そこには、独立に失敗した後の仕事探し・再就職活動がいかに大変であったかが記されてありました。
中高年の再就職・転職活動の厳しさを知ってもらうため、そして、再就職を目指す無職・失業中の中高年にはみんな辛い思いをしているということ共有してもらうために紹介します。
・書類選考に通らず面接に進めない
・転職エージェントの担当すら会ってくれない
・半年間で1000社を超える応募
・そのうち面接に進んだのが9社で内定が3社
・結局入った会社はブラック企業
この再就職活動の半年間は悪夢を見ているようだったそうです。
これらの苦しい経験から内定を取れる自信が無く、辞めたくて辞められないそうです。
また、週休1日で残業も多いことから、書類選考が通過しても、面接に行けないので、どうしてよいか分からなくなっています。
「家族を養える最低限の収入確保と、常識的な労働環境を確保したいのですが、どこから手をつけたら良いですか?」
という質問で2回目のメールは、締められていました。
転職活動と再就職活動の違い
水野さんのどこから手をつけて良いか?という質問は、次のような提案をしてみました。
1)家族にあなたの気持ちを伝える
・どうしたいのか話してみる
・精神的に苦しいのであれば、しっかりお伝えしてください
2)家族の同意を得て、転職活動開始
3)転職活動の傍ら、これまでとは違う働き方もイメージする
・アルバイトをしながら、あなたのやりたいことにチャレンジ(再チェレンジ)
水野さんは毎日辛い思いをして、会社に行かれています。
どんなに辛くても、定職を持って、毎月収入がある状態で転職活動をするのと、無職・失業中の収入がない状態で再就職活動をするのでは、気持ちの余裕が全く違います。
何はともあれ、まずは転職活動を開始することをおすすめしました。
≪再就職と転職の違い≫
意外と知らない中高年も多いので、再就職と転職の違いを説明しておきます。
『転職』
就業中に次の職場が決まっている状態で退職して就業すること。
『再就職』
退職して失業期間を経て就職すること。
中高年の転職相談者の悩み
3回目のメールは、水野さんが思い悩んでいるかなり深い部分にまで話が及んできました。
既に奥さんには水野さんのお気持ちをお伝えしてあるそうです。
でも、奥さんは 収入がなくなる不安を考えると、ブラック企業で賃金が低くても、今の会社に残ることを希望しています。
水野さんはというと、
▪️ブラック企業で勤務する辛い日々
▪️面接にたどり着いても、仕事が休めない
▪️ならば、仕事を辞めて再就職活動に専念したい
▪️安定を望む奥さんの反対
▪️またブラック企業に就職してしまうかもしれないという不安
▪️自分が求める条件の会社に転職できる自信がない
まさに八方ふさがりな状態です。
八方ふさがり状態を打開するためには、まずは自分ができることから行動をしてもらいたくて、次の2つを提案しました。
1)
これまでの経験が活かせる派遣社員としての就業を検討してみてはどうですか?
正社員としての採用は難しくても、あなたの能力と経験を評価してくれる会社はきっとあるはずです。
時間の余裕が出来るので、働きながら転職活動もできます。
頑張り次第で、正社員としての道も開けるかもしれません。
何よりもお得意な分野で仕事されるわけですから、不安もないですし、失った自信を回復できるのではないでしょうか
2)
あなたの考え方を変える事です。
自分を見つめ直し、金融や営業職以外にやりたい事や出来る事がないかをじっくりと考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
転職・再就職を目指す中高年は、現実を受け入れる
水野さんとのやり取りで、どうしても気になること、これを直してもらわないと前進できないということがありました。
それは、過去の良かった時代に固執して、現在の自分が置かれた立場を受け入れることができていないということです。
水野さんは、メールでのやり取りの中で、必ず過去の年収と現在の年収を比較するようなメッセージを送ってきます。
「この額では生活できない」
とか、
「年収は以前と比べて数分の一になった」
過去の年収がいくらだったということは、採用する企業からすると何も関係ありません。
提示された額が、あなたの適正な評価額でありますし、現時点での真の評価です。
過去にどれほどの年収があったかを気にしているのは、転職・再就職活動をしている中高年のあなただけです。
真の評価を受け入れるマインドに切り替えないと、あなたの成長はありえません。
【中高年 再就職 】 リストラ・解雇を乗り越える3つのマインドの1つ目に「現実を受け入れるマインド」について詳しく書いています。是非読んで下さい。
【中高年 再就職 】 リストラ・解雇を乗り越える3つのマインド
仕事探し・転職活動においても、また転職先でも、自分の真の商品価値や現在自分が置かれた立場を理解していないと、
「はぁ?何だよこのおっさん!」
と、ただのウザい人になってしまうかもしれないので、十分注意して下さいね。
まとめ
今回は、相談者に了解をもらい、相談内容と私の提案内容をメインに記事を書かせてもらいました。
転職活動をしたくても、現職のことや家族のこと、そして自分自身の問題で八方ふさがりになり、思うように転職活動がいかないという相談内容でした。
私も水野さんと同じような経験をしているので、気持ちが痛いほどよく分かります。
再就職活動は、無職・失業中に行うもので、転職活動は、就業中に行い、無職・失業中に行うものではありません。
こうして水野さんの相談内容を改めて振り返ってみると、八方ふさがりになってしまう転職活動はある意味、再就職活動よりも辛く苦しい場合もあることを思い知らされました。
おすすめ転職求人サイト
★★リクナビNEXTが選ばれる理由★★
■リクナビNEXTだけの限定求人が約85%:転職者の約8割が利用
<こんな人にオススメ>
・どの転職サイトを使うか迷っている
・すでに転職活動を進めている
・転職を考えているが、何から始めたら良いかわからない
・初めての転職で、どのように始めるのがベーシックなのかわからない
■スカウト登録で企業や転職エージェントから直接オファーが届く!
職務経歴や希望条件を登録しておくだけで、企業側からのアプローチを受けることが可能。
今は未だ転職意向が低いユーザー様にとっても、自分の可能性を広げる機会として活用。
<こんな人にオススメ>
・自分のスキルを活かせる職場に行きたい
・良い企業からアプローチがあれば転職を考えてもいい
・いろいろな仕事を知って視野を広げたい
■グッドポイント診断で自分の強みを分析!
人にはそれぞれ強みがありますが、自分では客観的に把握しづらいもの。
会員登録することで受診できるグッドポイント診断は、リクルートキャリアが持つ独自のノウハウを活かして開発した本格診断サービス。
診断に答えることで強みが見え、診断結果は自己分析にも活用できる。
<こんな人にオススメ>
・自分の強みがうまく語れない
・転職意向はないが、診断には興味がある
・日頃の仕事の中で自信が持てなくなってきている
↓ リクナビネクストのWEBサイトをチェックする ↓
公式サイト:MIIDAS
《200万人の年収データから、あなたの市場価値を見出します!》
・転職別、年齢別、学歴別の年収データ(200万人以上)の年収データを全て公開
・あなたが比較したい人(属性)と自分の年収を比較できる
《7万人の転職実績データから、あなたの本当の市場価値を見出します! 》
・自分と同じようなキャリアを持つ人材が、どんな仕事に、どれくらいの年収で転職しているのかを知ることができる
・2000以上の求人の中から、あなたを求めている求人だけがわかる
《あなたの本当の価値を確実に企業に伝えます! 》
・職務経歴書、履歴書の作成、カウンセリング等一切不要
・MIIDASは、求人企業にあなたの価値(キャリア)をあなたにかわって継続的に売り込み
↓ MIIDASのWEBサイトをチェックする ↓
おすすめ 中高年就職支援センター
都内で働くことを希望する 30~54歳の就職・転職を全て無料サポート
【実際に利用して良いと思ったポイント】
1.心から寄添ってくれる専任のキャリア・コンサルタントがサポート
2.合同面接会などのイベントが毎日開催! 仲間との交流・情報交換のチャンス
3.運営は東京都という安心感。施設もきれいで静か
4.独自の非公開求人案件が多数!
↓ 東京しごとセンターのWEBサイトをチェックする ↓
【30分間無料相談について】
次のような事でお悩みではありませんか。
✓面接方法やキャリアシートの書き方のアドバイスが欲しい
✓退職する事が決まっているけど、何から始めて良いか分からない
✓今の会社はもう限界、でも家族の事を考えると辞められない
✓将来が不安、キャリアプランの見直しがしたい
✓自分は何がやりたいのか、何に向いているのか分からない
家族や知人、会社の同僚にもご相談できないお悩みをお伺いします。
「あなたの適性、能力、経験を深く掘り下げて、最適な解決策をご提案します」
=========================================================
無料相談 5つのお約束
・守秘義務を遵守徹底しています。ご相談者様から伺った内容の漏洩は絶対にしません
・ご相談後、必ずしも有料相談の依頼をする必要はありません
・こちらから有料相談の契約を提案することはしていません
・無料相談は、お話しを伺うことと解決策を提示するだけです
・無料相談は、画像なしの音声のみで行います。
=========================================================
相談はSkype、またはスカイフォン(スマホアプリ)の音声のみで行います。もちろん匿名で、カメラなしで実施いたします。
◆Skype のインストール方法
◆スカイフォンのダウンロード←超!簡単設定
※Skype、スカイフォンともに無料でご利用いただけます