【中高年 再就職】ハゲ・薄毛が面接で不利なんて、もう言わせない

今回は、ハゲ・薄毛が中高年の再就職の採用面接で不利になるのか？について書いていきます。

1 ハゲ・薄毛の書類選考について考える
2 ハゲ・薄毛は採用面接で不利になるのか
3 薄毛・ハゲの性格が面接を不利にする
4 まとめ

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ハゲ・薄毛の書類選考について考える

私は人事総務職として過去に1000人以上の書類選考を行い、300人を超える面接を行なってきました。

そして、自分自身もハゲというか、薄毛です。

だからというわけではありませんが、ハゲ・薄毛だからという理由だけで書類選考でNGにした事はありません。

あくまでも、応募者の経験と能力重視の採用を心がけていました。

ちょっとだけ、一般的な採用・内定までの流れを説明しておきます。

■転職サイト

1)インターネット登録
氏名や住所、学歴や職務経歴、そして過去の年収、希望業種、希望職種、希望条件等々を登録

自分の写真の登録はしません

2)希望求人に応募
自分にあった求人に応募

3)書類選考
a)OK→一次面接
b)NG→不採用
c)詳細が知りたい書類送付依頼

c)は、1)で詳細な経歴を登録していないため、履歴書や職務経歴書を書面で郵送、またはメールに添付して送って欲しいというものです。

ここで企業から、「履歴書には写真付きで送って下さい」とリクエストされる場合があります。

せっかく、写真無しで応募できたにもかかわらず、容姿選考というハードルが一つ増えてしまう可能性が生じてしまうのです。

転職サイトの経歴登録は、しっかりと行なって下さいね。

4)面接・内定
書類選考通過者は、1〜3回程度の面接

を経て内定となります。

薄毛・ハゲが面接で不利になるかは、後ほど詳しく書きます。

転職サイトからの応募は、薄毛・ハゲでも容姿を理由に書類選考ではじかれることはまずありません。

■転職エージェント
1)キャリアシート登録
転職エージェント独自のキャリアシートに登録します。

キャリアシートとは、履歴書のことです。

希望条件とか資格、自己PRなんかを書く欄があるシートもあります。

転職エージェントのキャリアシートにより、写真貼付はまちまち。

2)エントリー
登録シートをもとに転職エージェントが、あなたに合った企業を紹介します。

あなたがその企業に興味を持てば、転職エージェントは、推薦文を添えてあなたのキャリアシートと職務経歴書を企業に送ります。

3)書類選考
OK→一次面接
NG→不採用

4)は、転職サイトと同じです。

企業に送られるキャリアシートにどうしても写真を貼付されたくなければ、転職エージェントの担当者相談してみましょう。

写真が貼付されていないキャリアシートを何枚も見てきましたので、恐らく問題なく、受け入れてもらえると思いますよ。

だだ、私も容姿で選考していたケースがあります。

それは、過度に太った方です。

薄毛・ハゲは、自分の意思でどうすることもできませんが、体型は違います。

過度に太った人が好きか嫌いかではなく、明らかに自己管理ができないと判断していました。

私は、どんなに実績が優秀でも過度に太った方は、書類選考はＮＧにしていました。

過度に太った人は、採用面接で不利になるのか？

不利になりますので、ダイエットをした方が良いです。

ハゲ・薄毛は採用面接で不利になるのか

不利になるかどうかは、3つの要素に左右されます。

①面接官のタイプ
面接官にも色々なタイプに方がいます。

もちろん人間ですから、同性同士でも容姿の好き嫌いだってあります。

ハゲが嫌いな面接官だっていますので、そういう面接官にあたってしまったら、運が悪かったと諦めるしかないです。

②会社の文化
面接官に色々なタイプがいるように、会社にもそれぞれの文化があり、採用方法や基準も異なります。

「そんなバカな！」

と思われるかもしれませんが、配属される部署のＯＬの意見が反映される可能性もあります。

「部長、今度採用する営業マン、若くてイケメンにして下さいねぇ、間違ってもハゲなんて採用しないでくださいよぉ～」

面接を担当する部長は、評価の高い薄毛のハゲのＡさんと、採用基準に達しているもののＡさんより評価の劣るイケメンのＢさんであれば、部署内の円滑な人間関係を考慮し、最終的に採用するのはＢさんに内定をだすかもしれません。

③業種・職種
人前に出て容姿が重視される特殊な業種は、難しいでしょうね。

また例えばですが、営業マンの容姿にこだわる有閑マダムをお客さんにする営業職の場合、薄毛・ハゲの採用は見送られる可能性が高いかもしれません。

逆に薄毛・ハゲは、落ち着いた柔和な印象を相手に与える場合もあります。

営業職の場合、ハゲてることを武器にしていち早く名前を覚えてもらうこともできるので、優秀な人材であれば、何も迷うことなく採用していました。

当事者が考えているほど、薄毛・ハゲは採用面接で不利になりませんよ。

どうぞ安心してください。

ただし、薄毛・ハゲは大きなマイナスになることはありませんが、決して不潔でだらしない印象を与える身なりで面接に臨まないよう注意しましょう。

不潔な印象をもたれてしまう身なり
・ヨレヨレ、テカテカなスーツ

・色あせたネクタイ

・ワイシャツの第一ボタンが外れている

・ヒゲのそり残し

・伸びた爪

・肩にフケ

・鼻毛がでている

・磨かれていない靴

ここは面接を受ける時の基本になりますので、薄毛・ハゲ関係なく注意してください。薄毛・ハゲといった容姿で選考して良いの？

法律的に容姿を基準にした採用を行って良いのでしょうか？

雇用対策法第10条に、「労働者の募集及び採用について、その年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならない」と規定されています。

ただし、次の6つのケースは特別な目的の求人として、年齢制限をかけてもＯＫです。

１．定年年齢を上限として、その上限年齢未満の労働者を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
２．労働基準法等、法令の規定により年齢制限が設けられている場合
３．長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
４．技能・ノウハウの継承の観点から、特定の職種において労働者数が相当程度少ない特定の年齢層に限定し、かつ、期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
５．芸術・芸能の分野における表現の真実性等の要請がある場合
６．60歳以上の高年齢者または特定の年齢層の雇用を促進する（国の）施策の対象となる者に限定して募集・採用する場合
出典：労働政策研究・研修機構

3．は、よく募集広告の募集要項でよくみかける表現です。

この一文を載せておけば、募集要項に年齢制限を設けてもＯＫということになります。

法の抜け穴ってやつですね。

さて、本題に戻りますが、雇用対策法第10条では「年齢以外の制限をかけて良い」とも「年齢以外の制限をかけてもダメ」とも規定していません。

ということは、容姿を採用の基準にしてもＯＫということになるみたいです。

まあ美的感覚は、人によって違いますし、薄毛・ハゲかの判断も人によって違いますし、好き嫌いも個人差がありますので、法で規定することは難しいですよね。

募集要項に「見た目重視、イケメン大歓迎」、「髪がフサフサな人がたくさん活躍しています」なんて書かれてあっても違法性はないということなんですね。

まあ、ネット上で話題になり、叩かれてしまう可能性があるので、こんな募集をする会社は少ないと思いますけど。