【リストラされた中高年】それじゃ絶対に再就職なんかできないよ！

ぼくのブログを読んでくれているのは40代50代の中高年がほとんどです。

 

その中には1年以上にわたり、リストラや解雇をされてしまい再就職ができない、いわゆる長期失業状態で苦しんでいる中高年も大勢います。

 

「もう何をやってもダメ！」

 

「永久に再就職なんてできないんじゃないか不安になる」

 

「誰からも相手にされなくなり、この世の中から一人取り残されてしまったような恐怖とも言える孤独感に耐えられない」

 

関連記事：【40代・50代　中高年】の失業は孤独と不安との戦いです

 

ぼくも中高年の長期失業者からの相談で、話を聴いているうちに、一緒に涙してしまったことが何度もあります。

 

働き盛りの40代50代中高年が1年以上も就職できない状態が継続するということが、どれほど辛く苦しいことかは、きっと体験したことがある中高年にしか理解してもらえないことでしょう。

 

でも先日、ぼくの相談者で、「それはあなた再就職できないでしょっ！」

 

という41歳の長期失業者の中高年がいましたので、その方がどうして再就職ができないでいるのかについて書いていきます。

 

「書類選考が通らない」「面接でよく落ちる」といった悩みを抱えている長期失業者ではない中高年もきっと参考になると思います。

 

是非、最後まで読んでください。

1年間再就職できない相談者のプロフィール　

谷さん（仮名　41歳　男性）は、38歳の時に会社が経営不振に陥り、リストラをされました。

 

15年間管理部門で、そのうちの10年が総務だったそうです。

 

在職中からヘルニアを患っていて、会社をリストラされた後、1年半を腰の手術とリハビリに充てていました。

 

40歳になり、腰の具合もよくなったので、再就職活動を開始しましたが、1年間再就職先が決まらない状況です。

 

こうした状況で谷さんから無料相談の依頼があり、話を聴かせてもらいました。

 

相談では、「面接で盛り上がらない」「どのようなリアクションをしたら良いか分からない」ということを言われていたので、日を改めて面接のロールプレイを提案し、了承をもらったのです。

 

どんなに優秀なキャリアを持っている方でも、さすがに中高年で2年半というブランクは致命的となってしまいます。

 

企業は長期のブランクを嫌って谷さんの採用を見送っていたとしか考えられない、とぼくは思っていたのですが、谷さんは、長期失業の原因を「自身の面接の対応に問題あり」と考えていたようなのです。

セールスポイント・強みが分からない

谷さんとのSkypeでの面接指導がスタートしました。

 

自己紹介、（仮の企業の）志望動機を質問した次に「あなたの強み、またはセールスポイントは何ですか？」と聞いてみたところ、5秒ほどの沈黙の後に谷さんから「ちょっと待ってもらっていいですか」とロールプレイの停止を要求されたのです。

 

「よく面接でその質問をされるんですけど、『出来て当たり前のことばかりなので、特に強みを活かして仕事をしている感覚はない』というような答え方をしています」

 

続けて谷さんは、

 

「すべての仕事において難しいと思ったことはなく、決して強みを活かして仕事をしていると思ったことがないので、面接の時にウソをつくわけにはいかず、いつもこんな感じで答えています」

 

谷さんの再就職が決まらない原因は、リストラされたことでも、長期失業というブランクでもないことがこの瞬間分かりました。

このままでは絶対に再就職なんかできない　

「ぼくは出来て当たり前のことを強みとかセールスポイントとは絶対に言えません。他の人はこれを強みと言っているのであれば信じられない」

 

ぼくが谷さんに、次に質問をしてみました。

 

「出来て当たり前の仕事の中でも、何か工夫してきたことや谷さんなりの想いを持ってしてきた業務はありませんか？」

 

「総務の仕事に工夫って必要ありますか？何か特別な想いとはどういう意味ですか？？　ぼくは他の方から、たまに褒められることはありますが、何が凄いのかサッパリ分からないんです」

 

過去に、中高年は自己評価が低すぎる、もっと自信をもって再就職活動に臨みましょうという記事を書いたことがあります。

 

関連記事：『再就職が決まらない中高年の3つのパターン【長期失業者は必見】』

 

谷さんの場合は、自己評価が低いという言い方もできますが、それよりも自己分析ができていない、または自己分析の必要性をまったく感じていないという深刻な状況であるということです。

 

ただでさえ2年半のブランクというハンデを背負って就活をしていかなければならない谷さんが、『強みやセールスポイント』すら持たずに就活しても、絶対に再就職なんかできるはずがありありません。

まとめ　

谷さんには自己分析、自己理解の必要性を説明し、キャリアの棚卸しを必ず行うようにアドバイスしました。

 

参考記事：『リストラされた中高年が悲惨な状態を回避する5つの方法』

 

継続したキャリア・カウンセリングを行いたかったのですが、まずは自分でキャリアの棚卸しをやってみて、分からないことがあったら相談しますということで、谷さんのサポートは中断している状態です。

 

ぼくたち40代50代の中高年が再就職・転職活動を成功させるためには、ブレることのない軸となる『強み・セールスポイント』が絶対に必要です。

 

面接の時に『強み・セールスポイント』を具体的なエピソードや実例を交えて答えることができない中高年は、再就職活動は苦戦必至と思ってください。

 

『強み・セールスポイント』が言えないかも・・・と思った中高年は、自己分析・自己理解のため、是非キャリアの棚卸しを行ってみましょう。

 

 

スポンサードリンク

おすすめ転職求人サイト

おすすめ 中高年就職支援センター

【30分間無料相談について】

コメントをどうぞ

返信をキャンセルする。

名前

メールアドレス（公開されません）

ウェブサイト

コメント送信