10%の中高年しか知らない再就職・仕事探しのコツ【ジョハリの窓】

 

失業中の仕事探し・再就職活動中の中高年に必ずやって欲しい「自己理解」について、「ジョハリの窓」というモデルを使って説明していきます。

 

再就職活動中の中高年に必要な「自己理解」とは

自己理解とは、これまでの経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみることです。 自己理解のためには、職業経験の棚卸し等も必要になってきますが、まずは、自分自身を振り返ってみましょう。

（出典：厚生労働省　ジョブカード制度）

 

仕事もそうですが、忙しくなると頭の中がグチャグチャになってしまって何から手を付けて良いか分からなくなる時ってありますよね。

 

そんな時、やらなければいけない仕事を文字にして頭の中を整理すると優先順位がはっきりして、今やるべき仕事が明確になります。

 

さらに、頭の中から抜け落ちていた仕事も思い出して、ことなきを得たという経験ありませんか。

 

再就職活動・仕事探しは、履歴書と職務経歴書を書くことから始めます。

 

この2つの書類を書くために、これまでのキャリア、仕事の振り返り、いわゆる自己理解が必要です。

 

さらに言うと、再就職活動・仕事探しをするかどうか、独立をした方がよいかどうか将来のあなたの仕事の方向性を決めるためにも自己理解をすることはとても有効です。

 

じゃぁ、この自己理解をするためにはいったい何をすれば良いのでしょうか。

 

再就職活動、仕事探しをする中高年に自己理解を進めるためにやって欲しいこと、それはキャリアの棚卸しです。

 

キャリアの棚卸しってなに？

【中高年　再就職】職務経歴書が10倍際立つ｢秘策｣　でキャリアの棚卸しについて書いていますので、どうぞご覧ください。

キャリアの棚卸しでは、あなたが中高年に至るまでの仕事・職歴をまとめます。

 

次に、職歴の中から次のようなことについて、じっくりと時間をかけて思い出してみて下さい。

 

■今まで経験した楽しかった仕事とその理由

 

■今まで経験した楽しくなかった仕事とその理由

 

■得意な仕事

 

■やりがいを感じた仕事

 

■やってみたい仕事とその理由

 

■あなたの強み

 

■あなたの弱み　等々

 

これら事項をまとめて、自分の仕事の将来の方向性を決めたり、職務経歴書を書き上げる資料として利用したりしていきます。

 

再就職を目指している中高年でも自己理解を深めるためにキャリアの棚卸しをしている人はほとんどいません。

 

この手間をかける中高年とかけない中高年では、再就職の結果に大きな差がでてくることを覚えておきましょう。

 

例えるなら、夏休みに勉強をしていた子とそうでなかった子のように、夏休み明けに歴然とした結果となって差がついてしまいます。

 

なので、自己理解を進める上でキャリアの棚卸しは、再就職を目指す中高年にとって、必須作業の一つと言っても過言ではありません。

 

自己理解という言葉とその意味を分かってもらったと思いますので、次に「ジョハリの窓」を使って、自己理解の必要性を書いていきます。

仕事探し・再就職活動中の中高年にはジョハリの窓

自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」を以下の図の窓のような４パターンに分類します。

この4パターンの窓を使って、自己理解のズレに気づき、それを受け入れることで他人とのコミュニケーションを円滑にするモデルです。

 

4つの窓の説明

 

■開放の窓

自分が知っていて、相手にも知られている自分のことです。

この領域が広い人は良好な人間関係を築くことができます。

 

■盲点の窓

自分はわかっていないけど、他人はわかっている部分です。

他人が知っているけど、クセみたいにあなたが無意識にやってしまっていること。

 

■秘密の窓

自分は知っているけれど、他人には隠している部分です。

この領域が広い人は、秘密ごとが多いため、真の人間関係を築きにくく、人から信用されない人が多い。コミュニケーションを取ることも上手ではない。

 

■未知の窓

誰も気づいていない領域。あなたの未知の可能性が秘められた領域。

 

「盲点の窓」「秘密の窓」の領域を狭めて、「解放の窓」の領域を広げます。

 

そうすることで「未知の窓」の領域が狭まり、あなたの未知なる可能性が広がることになります。

 

それでは具体的なジョハリの窓の見方を書いていきます。

 

失業中の中高年に大切な「自己開示（自分を隠さないこと）」

コミュニケーション力を高めようと思っている再就職を目指す中高年は、自己開示をすることが非常に大切になります。

 

以下の図をご覧下さい。

他人が知らないことをあなたが自己開示することにより、他人はあなたのことをより広く知るようになっていきます。

 

あなたが本当のことを話さないと、他人も本当のことを話してくれませんよね。

 

あなたが、自己開示をして解放の窓を広げることで、他人が知らない部分の「秘密の窓」が狭くなります。

 

そうすると、他人も自己開示をして「解放の窓」を広げ、あなたが知らない部分の「秘密の窓」が狭くなります。

 

すなわち、お互いの秘密の部分が少なくなり信頼関係が生まれることで、コミュニケーションがどんどん良くなっていくということです。

 

これから新しい出会いをたくさん経験することになる再就職を目指す中高年には、意識的に自己開示していくように努めていきましょう。

 

仕事探し・再就職活動中の中高年に実践して欲しい「フィードバック（他人のアドバイスを聞く）」

 

あなたは知らないけれど他人は知っているという「盲点の窓」を小さくするためには、他人から見たあなたの欠点や改善点等のアドバイスについて素直に耳を傾けることが大切です。

 

これにより、自分への理解が深まっていきます。

 

これが自己理解です。

 

以下の図を見て下さい。

他人からのフィードバック、アドバイスを素直に受け入れることで、他人はわかっているけど自分は気づいていない「盲点の窓」が狭くなっていきます。

 

自己理解が進み、自分が成長していくというわけです。

 

前の仕事で管理職として何人もの部下を管理していた中高年は、他人からのアドバイスに耳を傾けることに抵抗を感じるかもしれません。

 

特に大企業で管理職だったそれなりの役職に就いていた中高年は、その傾向が強いと思います。

 

再就職を目指す中高年は、再就職先で年下の上司のもとで仕事をするケースが、結構たくさんあります。

 

また、あなたが中高年になるまで築き上げてきた仕事のプライドやポリシーに反するフィードバックやアドバイスを受けることもあるでしょう。

 

その際、それを素直に受け入れることで、その再就職を成功させる確率も高くなります。

 

と、同時に自分を成長させ、自己理解を得ることができるかどうかということにも大きく関わってきます。

 

【中高年】再就職・転職を絶対に失敗させない5つの心得もどうぞご覧ください。

自己理解が進むと「気づき」が生まれる

「自己開示」と「フィードバック」を繰り返し行うことにより、「秘密の窓」と「盲点の窓」の領域が狭まり、「開放の窓」の領域が広まっていきます。

 

「開放の窓」は、以下の図のように誰も気づいていなかった「未知の窓」の領域にも広がっていきます。

自己理解が進んでいくと、「気づき」が生まれてきます。

 

今まであなたが気づいていなかった未知なる才能や能力を他人の力を借りて、自分で発見することができるようになっていきます。

 

まとめ

「ジョハリの窓」は、自己開示や自己理解、そしてアドバイスを素直に受け入れる、といった再就職を目指す中高年にとって重要なことを説明するのにちょうど良いツールです。

 

自己理解の必要性についてわかってもらえましたか？

 

今回話した内容はざっとこんな感じになります。

 

1）心をオープンにして自己開示をする

　　↓　↓　↓

2）コミュニケーションが良くなる

　　↓　↓　↓

3）信頼できる人からアドバイスをもらう

        ↓　↓　↓

4）素直に受け入れる

        ↓　↓　↓

5）自己理解・自己成長

        ↓　↓　↓

6）これまで知らなかった自分の可能性を知る

 

再就職先や新しい仕事場で、是非実践してみて下さい。

 

そして、自己理解→気づきという重要性を分かってもらった上で、まだキャリアの棚卸しをしていない中高年は、この機会に是非やってみて下さい。

 

「未知の窓」が広がり、未知なるあなたの才能が見出されて、1年後にまったく想像もしていなかった仕事をしているかもしれませんよ。

 

 

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