今回は、中高年のほんとうにあったパワハラの話とパワハラから逃れる方法について書いていきます。
再就職活動中の中高年は、この記事を読んで、再就職先でパワハラにあわないように、是非参考にしてください。
目次
ブラック企業でのパワハラという試練
ついこの間、正月だったのに時が経つのは早いですね。
季節はもう春、4月に突入しました。
4月といえば私たち会社員にとっては、転勤や異動の季節です。
同じ会社とはいえ、全く違う環境で一から人間関係を築いていくのは、それなりのストレスがかかりますよね。
特に新しい配属先での直属の上司との人間関係はものすごく不安です。
過去にこの上司の部下が、パワハラで退職や休職に追い込まれた部下がいるなんて噂を耳にしようものなら、戦々恐々になってしまいます。
そもそもパワハラという言葉の意味を職場のパワハラに限定しておさらいしておきます。
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
(出典:明るい職場応援団 パワハラの定義)
ブラック企業の定義づけのようなものの1つに「パワーハラスメントの横行」があります。
過去にの記事、【中高年】必見!ブラック企業を見破る3つの方法、もどうぞご覧下さい。
私の前職は超絶なブラック企業でした。
その会社では人生初となる上層部からのパワハラを受け、無抵抗なまま精神的な限界を感じ3か月で退職しました。
パワハラ①:社長から毎日届く恐怖の長文メール
私は、総務部の管理職として入社しました。
このブラック企業は、総務部が経理も管轄しています。
私は経理職の経験がなかったのですが、前任者が経理業務も担当していたという理由だけで、社長から経理関連資料の作成指示が入ってくるようになりました。
経理の主担当者から教えてもらいながら、少しずつ資料を作成して提出していきます。
でも、本職でなく手探りでの作業だったので、時間がかかり、本来の総務の仕事も溜まっていきました。
社長から直々に依頼される経理業務の対応が遅れ始めていったのです。
ほとんど言葉で注意をすることをしない社長から、毎日のように長文メールが届くようになったのは、この頃からでした。
「給料に見合った成果を出していない」
「採用しなければよかった」
「面接の時にあなたは、頑張ると言っていたのに何も頑張っていない」
「あなたには誠意というものが感じられない」
「私をバカにしているのですか?」
同じビルの同じフロアの私から10m離れた社長室から発信されてくるメールの返信に言葉や表現を選んでいると1時間がアッという間に経っています。
ひどい時は2時間かかってしまう日もあるほどでした。
いつも社長室のドアはオープンになっていたため、社長がキーボードを打つ音が聞こえてきます。
ひときわ力強く押されるエンターボタンの「パチンッ」という音を聞くだけで私宛に書いているわけでもないのに反射的に恐怖を感じようになっていました。
パワハラ②:上層部とのネチネチ面談
社長からのメールは、常に専務と営業部長にもCCで送信されていました。
内容が深刻度合い、また自分の名前がそのメールに記載されていようものなら、すぐに呼び出しがかかります。
1対1の時もあれば、2対1もありました。
「もう少し頑張れないのか?」
「社長のこと怒らすなよ」
「あの返信メールは何なんだ!社長にはこうやって返信するのが常識だろ」
「俺たちを同じくらい給料もらってんだからしっかりしてくれよ」
(ウソつけ!!)
この面談は業務時間外から開始されて、深夜10時を過ぎる時もしばしばありました。
『もうダメだ、心が持たない』
15年勤務した会社を解雇されてから完全に立ち直っていない私の再就職先としては、あまりにも環境が過酷過ぎました。
パワハラを受けるだけ受けて、抵抗する勇気もパワーもなく退職しました。
次に現職での話しです。
ダメだしの連続で心も折れ、やる気も失せる
総務雑用全般を担当している私には、業務によって上司が違います。
営業支援的な仕事は営業統括部長が管理者となるのですが、この部長のパワハラについてです。
完璧主義でプライドが高く、常に上層部のことしか考えていない、どうしても人間的に好きになれません。
性格を一言で言うなら、「超いじわる」な人です。
話しも長~い人で、いじわるで人間的に好きになれないとなれば、あまり接点は持ちたくないというのが、人の性というものです。
以前はランチやアフター5の付き合いもありましたが、それも次第に無くなっていきました。
仕事で関わる機会、頻度が一時的に少なくなった時期があり、内心清々していたのですが、また部長と関わる仕事が増えてきてから、その執拗なパワハラは始まりました。
◼️週一回の全体朝礼の際、私に答えられない質問を無茶振りして、全体の前で恥をかかせる
◼️社外への挨拶・案内文等、公式文書原案のダメ出し→部長自ら作り直し
◼️皆が聞いていることを承知で私の席や部長の席で1時間に及ぶ説教
◼️帰宅間際の仕事依頼
◼️時間が無いため依頼された仕事を断る→「もう二度と頼まないっ!」と恫喝
あまり波風を立てたくないという思いから、抵抗せず黙っていましたが、さすがに人前で恫喝された時は、「部長、人前で大きな声で恫喝するようなことは止めてもらえませんか!」
と初めて抵抗したのです。
パワハラの回避方法①:言われっぱなしは絶対にNG
パワハラを受けている上司に対し、どんな理不尽で間違ったことを言われても何も抵抗や反論しないというのはパワハラ上司をつけ上がらせるだけです。
これは絶対に間違っているという時は、パワハラ上司に対し抵抗、反論する勇気を持ちましょう。
ただし、決してけんか腰で感情的になって言ってはダメです。
堂々と冷静に、相手の自尊心を傷つけないように抵抗、反論するようにして下さい。
完全にパワハラが無くなるかどうかは分かりませんが、確実にパワハラ上司のあなたの見方が変わります。
私の場合、あの一言を境にして人前での恫喝はもちろんですが、私を説教したりすることもなくなりました。
どうしても直接言う勇気のない人は、メールであなたの気持ちを伝えてみても良いかもしれません。
パワハラの回避方法②:コミュニケーションを取る
実は私が部長からパワハラを受けるようになった根本的な原因は、コミュニケーションの不足にあるということは何となく分かっていました。
たまに部長にお付き合いしていたアフター5の誘いを資格の試験勉強という表向きの理由で、断り続けていたことがありました。
人間的にどうしても好きになれない人と我慢してまで飲みに行く必要など何処にもない!
これが悪かったんだと思います。
今年になってから、私の方から話しかけるようにしたのですが、ピーク時とは比較にならないほど、パワハラは収まりつつあります。
パワハラ上司の事を尊敬しているという姿勢で、こちらからコミュニケーションを取ることで、態度は劇的に軟化します。
「上司であるあなたがいないと、私は何もできません」
という気持ちで、上司の自尊心をくすぐる戦術に打って出てみましょう。
まとめ
今回は私の体験をもとにした回避方法を2つあげさせていただきました。
①パワハラ上司の自尊心を傷つけないよう抵抗・反論する
②パワハラ上司の自尊心をくすぐる態度・言葉でこちらからコミュニケーションを取る
所詮、パワハラをする奴は、自尊心や強くもないのに強く見せようとする虚栄心の塊だと思いませんか?
自分も身を守ることを考えたら、まずはパワハラ上司の自尊心と虚栄心を傷つけないように接していくことが大切です。
私は本気でパワハラが理由で精神疾患を患い、休職しようと考えたほどです。
自分一人では手に負えないと思ったら、思い切ってパワハラ上司よりも権力のある方に相談して下さい。
決して我慢しないで下さい。無理はしないでくださいね。
自尊心や虚栄心の強い奴らのために、あなたの貴重な人生を棒に振るなんてことにならないようにしてください。
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